2012. 06. 01

テルマエ・ロマエ

こんにちは。自力日記更新はもう問題ないようです(笑)。

ちょっとまえに「テルマエ・ロマエ」の映画をみました。理屈なく楽しそうな映画っぽいなあ…と思って。実際なかなか楽しい映画でした。まんがのほうは読んでいなかったので、原作とくらべることもなく映画にはいりこめました。

この映画のアクロバチックなところは、ローマ人の主要キャラを日本人が演じて、その他のローマ人はふつうに(おそらく)ロケ現地のイタリア人が出演してるところですね。なんか人間が着ぐるみにはいって馬やその他の動物になりすまし、観客もそのつくりもの感をあたりまえにとりこんで舞台を「見立て」る歌舞伎のような手法をすごい自然にやっている(笑)。画面からは日本人俳優は日本語をしゃべってて、現地の俳優は現地語で話してて、仕上げ段階で吹き替えているような感じです。かなり斬新なことなのにもかかわらず、そういうギャップが「遊び」として映画のなかにとりこまれており、しかもその違和感を観客が平然と乗り越えてる(笑)ことが面白すぎました。この映画、「外人」に見せても面白がってくれそうな気もしますが、面白がる場所がどこになるか…おおいに気になるところです。

もうひとつ、注目したのは阿部寛さんとか、宍戸開さんとか、また市村正親さんとか、実際肉眼で見る機会があったとしたら、スタイルもいいし、かっこいい方々だと推測しますが、彫りの深い顔立ちではなくて、身体そのものが、ローマ風の衣装を着てローマの建築のなかにはいると、なんか日本人な感じがしてしまうことです。あるき方などもたいへん気になってしまいました。これはけっして日本人が身体的に見劣りすると云いたいのではなくて、ただたんにはなはだしく「違う」ということなのだと思います。っていうか、ふだんからテレビとか見ていても、ものすごい気になるんですけどね…俳優さんの姿勢とか服の着方とか…。顔より気になってしまうくらい気にしているのはわたしだけかもしれませんが(笑)。

やっぱり身体のありようってなにかを表現してしまいますね。そのまわりの空気感まで左右してしまうように思います。なにかを表現しているからといって、それがなになのかわからないのですが。それに姿勢さえよければいい…というものでもないし…言葉で表現しづらい領域になってきました。

映画と原作は話の展開がちがっているようです(そもそもまんがはまだ完結してないですね)。ってことで続編とかもできちゃうのでしょうか。ま、どっちでもいいですが…帰りみち、さっそく原作も買ってしまいました(笑)。そんな感じで楽しい映画でした。

ホームページの工事がもうちょっとすすめば、映画や読んだ本のことは「eyes and ears」というコーナーで書きたいと思っています。またFacebookのほうでも告知しますね。すすみ具合は遅々としていますが、どうぞよろしく。